東京大学日本語教育センター|Center for Japanese Language Education,the University of Tokyo

日本語教育関係の方へのご案内

 

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• 非常勤講師公募

東京大学日本語教育センターでは、留学生に対する日本語教育を担当する非常勤講師を、年2回、公募によって求めています。

 

2015年度第1回の公募は、受付を締め切りました。

たくさんのご応募、ありがとうございました。

 

 

(以下、ご参考)

 

2015年度第1回の非常勤講師公募を開始しました。

応募の締め切りは 8月17日(月)です。

明日の日本語教育を一緒に作ってくださる方々のご応募を お待ちしております。

 

  • 各種ダウンロード
       
 

 

 
   
       
   

*書式は自由ですが、ファイル内 p.1およびp.4の赤字部分をご確認ください。

 
       

 

  • 教案課題「~ところだ」の趣旨説明
     
  わたしたちは、日常生活で次のような表現をしばしば使っています。

 

(A)今 、 やるところです。
      やっているところです。
      やったところです。

 

これらは、日本語の教科書でもよく扱われるものですが、これらと次の3つはどう違うのでしょうか。

 

(B)今、  やります。
      やっています。
      やりました。

 

その違いを、例えば
「~ところ」は「短く点的にとらえた時間を表します」
などといった説明を与えるだけで、学習者に伝えることは実際には困難に思われます。

 

では、すでに上のB群の各表現が使いこなせるようになっている学習者が、新たにA群の各表現を獲得し、両群の使い分けができるようになるということは、一体、彼らの日常生活の具体的な場面でどのような利益をもたらすことに繋がると考えられるのでしょうか。

 

もしかして、利益などほとんどないのでしょうか?
わたしたちも、常にそう疑ってみることは必要であると思います。


しかし、次のような会話を考えてみましょう。

 

会話例1
A:遅くなって、すみません。だいぶ待ったでしょう?
B:いえいえ、今わたしも来たところです。

 

会話例2
A:もしもし、Bさん?  Aです。
B:あ、Aさん!わたしもちょうど電話しようと思っていたところです。

 

上の各例でBが、「ところ」を使用せず「今わたしも来ました」「ちょうど電話しよう思っていました」などと言うのに比べて、「まさに今この時に・・・」というある種の「ライブ感」が加わって、生き生きとした言葉になっているのが感じられないでしょうか。

 

「ところ」が使えなくても、別に事実が変わってしまったり、相手が不快に思ったりするというようなことには、直接繋がらないかもしれません。
しかし、わたしたちは、「事実」を伝えることだけに言葉を利用していると考えるのは、いささかさびしい気がします。

 

長くなりましたが、こうした点に思いを巡らせ、その利益と負担のバランスを考慮しながら、実際の「ところ」を授業で扱うとしたら・・・とじっくり考えてみることを通して、「大人の学習者に日本語を教える」という仕事の意義と役割とをともに考えてみたいというのが、今回の課題の趣旨です。

 

以上のほか、「~ところです」のほかに「~ところでした」を扱うかどうか,また、「~ているところです」のほかに「~ていたところです」も扱うかどうか,なども一考の価値がありそうです。

 

また、さらに、当該レベルの学習者を対象とした授業設計として、「選択した各表現のうち、どのタイプから学ぶのがわかりやすいか」なども大いに気になるところです。(←こんな「ところ」もありますしね。)

 

 

本センターでは、このような学習内容のひとつひとつについて、あらためて考え直してみることを、日々、大切にしています。
そして、そのような中に、新たに仲間として入ってくださる方を募集しております。

どうぞ自由な発想で、「~ところです」という授業をデザインしてみてください。

意欲的な授業案を心よりお待ちしております。

 

 

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